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ルート営業の目的は、顧客をフォローすることによって、継続的な購入による売上維持・拡大をねらっていくこと。しかし、ただ要望を聞いたり見積もりをしたりで終わるのではなく、CRMデータなどのしっかりとした根拠に基づいて営業戦略を立て、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を上げていくことが大切です。今回は、LTVアップのために必要とされる施策にはどのようなものがあるかをご紹介します。
「LTV」については熟知しているという方も多いかもしれませんが、いま一度どのようなものか、見ていきましょう。
「Life Time Value」=「顧客生涯価値」
LTVとは、「Life Time Value」の略で、日本語では「顧客生涯価値」といったように訳されています。これは多くの場合、顧客1人(1社)が企業と取引を始めてから終えるまでの間に、その企業の商品やサービスを購入した金額の合計のことを指します。その合計金額から顧客を獲得・維持するためのコストを差し引いた累積利益額を求めることもあります。
ビジネスを継続的に成長させるためには、新規顧客の獲得も重要ですが、見込み客がひとたび顧客(既存顧客)となった後にLTVを上げていくことがポイントとなります。
市場が成長している間は、新規顧客の獲得で利益の拡大がねらえますが、市場が成熟期に入ると、新規顧客の獲得スピードが落ちます。そのため、顧客一人ひとりの売上合計を増やす(LTVを上げる)施策が重要になるのです。
LTVを引き上げるためには、具体的にどのような施策が必要になるのでしょうか。
ルート営業では、長い間取引が継続している顧客を回ることも多く、つい「御用聞き」で終わることも少なくないのでは? しかし、成熟期の市場においては、受け身の姿勢だけでは売上を維持することが難しくなります。上で述べたようなLTVアップのための施策を実行するために、より積極的な営業活動を行わなくてはなりません。
そのためには、CRMのデータを有効活用し、高い効果を見込める営業戦略を立てる必要があります。過去の販売実績、取引実績を詳細に分析することで、営業の精度を高めます。
では、実際にどんなCRMデータを活用すればよいのでしょうか。これまで見てきたことなども念頭に、まとめてみます。
まず顧客を訪問する前に、過去の販売データから、顧客がいつ、何を、どのくらい購入したかを割り出し、顧客の嗜好や購入傾向を細かくチェックします。その際、売れ行きの変化や一緒に売れている商品なども確認します。
そして、これらのデータをもとに、現在取引している商品やその後継商品のニーズを予測し、販売戦略を十分に練ります。そうすることで、成約率を上げ、徒労に終わる訪問の回数を減らし、顧客獲得・維持コストを下げていきます。CRMシステムを使えば、こうしたデータ分析を容易にスピーディーに行うことができます。
すでにCRMシステムを導入している企業は、いま一度どのようなデータが得られるか、どんな分析が可能かを確認し、LTVアップに結び付けていきましょう。
これからCRMを導入する場合は、自社の営業活動に必要なデータや機能に合わせて最適なシステムを選びましょう。その際、実際に利用する人が使いやすいシステムを採用することが大切です。
参考:
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